因子分析により家計調査と消費実態調査の消費支出から浮かび上がる食生活

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  • インシ ブンセキ ニ ヨリ カケイ チョウサ ト ショウヒ ジッタイ チョウサ ノ ショウヒ シシュツ カラ ウカビアガル ショク セイカツ

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抄録

家計調査と消費実態調査は、ともに総務省統計局が実施する我が国の基幹統計である。家計調査は、全国平均の家計収支の時系列的動きを解析することを目的として毎年実施され、消費実態調査は、家計の実態を様々な角度から構造分析することを目的として5 年ごとに実施される。 調査対象の地域は、家計調査では都道府県庁所在都市、消費実態調査では都道府県である。都市部を対象とする前者に対して、後者では農山漁村地域を含む全地域に調査は拡大されている。  著者らは食生活の地域性について、消費状況を基にして研究を重ねてきた( 1 )( 2 )。消費支出金額というデータから、その中に潜在する食生活の実態とそれが地域によってどのように変化するかについて興味関心をもってきた。 関連する研究として、豊川ら( 3 )は、食品の摂取状況と食生活パターンとの関係について貴重な結果を得ており、西川( 4 )はこの研究で得られたデータを因子分析の適用例として解析している。  家計調査と消費実態調査の消費支出データに対応する 食生活の実態の解明を目的にして、因子分析による解析を行った。その結果、2014年当時の日本人の食生活は、近代化しているいわゆる日本食と今日的な食が共存することを認めた。

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