夕食の共食機会が少ない中学生の行動変容に繋がる健康行動目標の検討 : 朝食と睡眠に関する学習効果の評価

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タイトル別名
  • An Examination of Health Behavioral Goals That Lead to Behavioral Change in Middle School Students Who Rarely Eat Dinner with Their Families : Evaluation of the Health Education : Breakfast and Sleeping Habits
  • ユウショク ノ トモグイ キカイ ガ スクナイ チュウガクセイ ノ コウドウ ヘンヨウ ニ ツナガル ケンコウ コウドウ モクヒョウ ノ ケントウ : チョウショク ト スイミン ニ カンスル ガクシュウ コウカ ノ ヒョウカ

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抄録

40022191497

朝食摂取や規則正しい睡眠習慣の確立は思春期の子どもにとって重要な課題である.本研究 は,夕食の共食機会が少ない環境で生活する中学生の食・睡眠に関する行動変容に繋がりや すい行動目標を明らかにすることを目的とした.愛知県内M中学校全学年の生徒353人を対象 に朝食内容と規則的な睡眠習慣に関する学習活動を行った.学習後に生徒が行動目標を設定 し,1ヶ月後に目標達成状況を確認した.得られた結果を夕食の共食行動の有無別で分析した. その結果,目標達成者の割合は,食事量,食事バランス,野菜摂取,果物摂取の項目において, 共食群の方が高かった.達成者割合が高かった目標は,共食群では果物摂取,野菜摂取,間食 の量の順であったのに対し,非共食群では間食の量,睡眠習慣,乳・乳製品摂取の順であり, 共食状況により達成に繋がりやすい目標に相違があった.本研究により,夕食の共食機会が少 ない環境で生活する中学生の食・睡眠においては,乳・乳製品摂取,間食の量,睡眠習慣など, 比較的生徒自身の心がけでコントロール可能な目標が達成されやすいことが示唆された.共食 機会の少ない環境で生活する中学生の野菜・果物摂取量の増加に繋がる学習内容の検討が今後 の課題である.

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