ICD-11 プライマリケア版の動向

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  • ICD-11 プライマリケアバン ノ ドウコウ
  • Trends in primary health version of ICD-11

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抄録

WHOは、プライマリ・ケアで活用される精神医学診断システムの重要性について十分認識しており、今回のICD-11 への改訂については、本体の改訂に加え、ワーキンググループが組織され、プライマリ・ケア版について積極的な活動展開が行われている。現在までICD-11-PHCとしてドラフトが作成されている。その中では、ANXIOUS DEPRESSION、BODILY STRESS SYNDROME (BSS) などのいくつか新たな興味深い診断名が取り扱われている。さらに、国際的なField Trialが予定されており、日本からの参加も期待されている。ICD-11への改訂が進められる中、その全貌は少しずつ明らかとなってきている。プライマリケア医における精神科的問題への対応の重要性が確認されている現在、興味深い新たな知見も含まれており、我々精神科医もその動向を慎重に注視していく必要があると思われる。

The WHO recognizes the importance of a psychiatric diagnostic system in primary care. Regarding the revision of ICD-11 primary health care (ICD-11-PHC), a working group is organized and acts positively. The WG makes the draft of ICD-11-PHC. Some new and interesting disease names, such as ANXIOUS DEPRESSION and BODILY STRESS SYNDROME (BSS), are incorporated in ICD-11-PHC. Revision to ICD-11 continues, and an international Field Trial of ICD-11-PHC by the WHO is planned. Participation in the Field Trial of Japanese researchers is expected. We psychiatrists should closely follow trends in interesting new knowledge in ICD-11-PHC.

精神神経学雑誌, 115(1), pp.53-59; 2013

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