児童の自己表現力を育む授業づくりに関する実践研究―自他尊重の態度を大切にした伝え合い活動に焦点を当てて―
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説明
本実践研究では,児童の自己表現力を育む授業づくりの実践的手法を検討することを目的として,小学校4年生を対象に3つの授業実践を行った。1つ目は,アサーション・トレーニング(Assertion Training:以下ATと記す)を活用した自他尊重の 態度を意識付ける特別活動の授業。2つ目は,アサーティプな自己表現スキルとKJ法を関連させて,伝え合い活動の促しを図る特別活動の授業。3つ目は,教科指導との関連を図る一試みとして, ATとKJ法を活用して自己表現力を育む指導についての有効性を検討する社会科の授業である。2つの質問紙調査および授業内に用いたワークシートや振り返りシートの記述内容の分析を行った結果, ATを活用することによって,児童の自他尊重の態度を意識付けていることが示された。また,ATとKJ法を関連させることで,伝え合い活動の促しに寄与していることが示された。さらに,2つの手法を用いた授業は,教科指導においても有効であるということが示された。
収録刊行物
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- 教育実践総合センター紀要
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教育実践総合センター紀要 15 311-320, 2016-03-20
長崎大学教育学部 附属教育実践総合センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050005822275517056
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- NII論文ID
- 120006974183
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- NII書誌ID
- AA11814009
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- HANDLE
- 10069/36467
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles