コレシストキニンA受容体遺伝子の一塩基多型がみやざき地頭鶏の発育に及ぼす影響

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  • Effect of a single nucleotide polymorphism in the cholecystokinin type A receptor gene on growth traits of the Miyazaki Jitokko chicken
  • コレシストキニン A ジュヨウタイ イデンシ ノ イチエンキ タケイ ガ ミ ヤ ザキ ジトウ ケイ ノ ハツイク ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

みやざき地頭鶏コマーシャル鶏を用いて、コレシストキニンA受容体遺伝子(CCKAR)の一塩基多型(SNP; AB604331,g.420 C>A)と発育形質との関連性を検討した。同日発生したみやざき地頭鶏雄120羽を用い、同じ鶏舎、自由摂取、自由飲水の条件下で17週齢まで飼育した。0,1,2,3,4,5,7,9,11,13,15,17週齢時に体重を測定し、各週齢間の体重差から平均日増体量を算出した。遺伝子型判定はミスマッチ増幅突然変異法を用いて行った。発育形質におけるCCKARのSNPハプロタイプ※1 効果※2はThesiasソフトウェアを用いて分析した。CCKARのSNP型解析の結果、A/A型が63羽、A/C型が46羽、C/C型が11羽であった。体重については、4-17週齢時のA/A型の鶏は、C/C型の鶏よりも有意に重かった。ハプロタイプ効果については、A対立遺伝子※3(アリル)を有する鶏はCアリルを有する鶏よりも、1-17週齢時体重が有意に優れていた。以上のことから、コレシストキニンA受容体遺伝子の一塩基多型のAアリルには、みやざき地頭鶏の発育性を向上する効果がある可能性が示唆された。※1 ハプロタイプ: 一倍体で見た場合、遺伝的に連鎖しているSNPの組み合わせ ※2 SNPハプロタイプ効果: AおよびCアリル一倍体あたりのSNPの効果 ※3 対立遺伝子(アリル): 同一の遺伝子座に存在する異なった複数の遺伝子

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