宮城県におけるカツオの漁獲動向

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タイトル別名
  • Fluctuations in fish catches of skipjack tuna Katsuwonus pelamis (Linnaeus) in Miyagi Prefecture
  • ミヤギケン ニ オケル カツオ ノ ギョカク ドウコウ

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抄録

カツオの本県水揚量について,2000年代前半には,増減を繰り返しつつ,50~100千トンが水揚げされたが,2009年に32千トン,2011年に19千トンと大きく減少した。その後やや増加したものの,2016年以降は20千トン台まで減少している。近海旋網漁法と近海竿釣り漁法による本県水揚量は,いずれも減少傾向にあり,このことは操業船数減少の影響に加えて,資源量減少を受けたCPUEの低下に起因すると考えられる。旋網漁業船の操業位置調査結果では,近年,150°E以東の沖合海域を含めて,東北周辺の漁場が縮小する傾向にあり,沖合海域の北上来遊群も減少傾向にあるとみられる。体長組成調査の結果から,東北周辺海域の主要な来遊群であり,5~6月に出現する体長45~48cmの群は,期間中の各年とも高い頻度で認められた。カツオを継続的な漁業資源として今後も活用するため,来遊資源の現況を把握しつつ,資源の維持を図るべきであると考える。

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