新規トレニア三元交配種の作出

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  • New tri-parental interspecific Torenia hybrids via ovule culture

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抄録

三元交配は,花の色と形態的特徴のバリエーションを増やす効果的な方法である。(T. bicolor×T. baillonii)の稔性花粉を,T. concolor,T. fournieri,T. hirsutissimaおよびT. siamensisの4種の柱頭に受粉した。T. fournieri×(T. bicolor×T. baillonii)の交配組合せのみが5つの後代を生み出した。次に,3つの交配種(T. fournieri×T. baillonii),(T. fournieri×T. bicolor),および(T. bicolor×T. baillonii)を雌性親として使用し,他のToreniaの種と交配した。(T. fournieri×T. baillonii)×T. siamensisから3つの後代が,(T. fournieri×T. baillonii)×T. concolorから2つの後代が得られた。得られた植物の雑種性はPCR-RFLPによって確認され,全てが真の交配種であった。三元交配種は,両親の中間の染色体数を示し,すべての交配種は雄性不稔であった。交配種の花弁の色は,ほぼ全て親の中間色であった。

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