移植時の断根と移植後の蔓焼けがダイショの収量に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of cutting off the root from the seed tuber and vine scorch on yield in Dioscorea alata
  • イショクジ ノ ダンコン ト イショク ゴ ノ ツル ヤケガダイショ ノ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

ダイショは東南アジア原産のヤムイモ属の1種であり,地下部(イモ)を収穫物とする蔓性の作物である。当農場では,温床での伏せこみにより芽出しした後,ポットへ切片を移植するが,その際,根が切断されることがある。また,当農場では地這い栽培を行っているが,圃場への苗の定植後に,高温になったシルバーマルチが蔓焼けを引き起こす。本実験では,ダイショの安定生産を確立するため,鉢上げの際の断根と定植後の蔓焼けが,苗の生育とイモの収量に与える影響を調査した。その結果,根が7cm程度残っていれば,鉢上げ時の断根はイモの収量にほとんど影響が無い可能性が示された。また,定植後の蔓焼けは,茎葉の初期生育とイモの収量を低下させることが明らかとなった。今後,今回得られた実験結果を栽培に生かすとともに,その解決方法を模索していきたい。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ