ヴァージニア・ウルフ『自分だけの部屋』(A Room of One's Own)の考察(1) : ウルフと声なき女性たち

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タイトル別名
  • Thoughts on Virginia Woolf's A Room of One's Own (1) : Woolf and Anonymous Women
  • ヴァージニア ウルフ ジブン ダケ ノ ヘヤ A ROOM OF ONES OWN ノ コウサツ 1 ウルフ ト コエ ナキ ジョセイ タチ

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本稿は1929年に出版だれたヴァージニア・ウルフの『自分だけの部屋』についての考察である。この作品には二つの大きなテーマがある。一つはイギリスの家父長制での文学,特に詩に,創造的にかかわろうとした努力の過程で,いかに女性が恵まれなかったか。もう一つは19世紀イギリスのロマン派の詩人・批評家のコールリッジによって紹介された文学的な意味合いでの両性具有についてである。ここでは第一のテーマのみに焦点をあてた。(第二のテーマは続編で述べる予定)先ずウルフの講演の聴衆及び読者へのメッセージ,-女性はどのような分野であれ,自分の最も関心のあることに勇敢に立ち向かっていき,経済的自立に足るだけの収入を得ることによって自分で物を考える人になることが必要である-を紹介した。次に新世紀の幕開けのこの時に,ウルフのこのメッセージが我々に(男性・女性共に)どのような意味合いをもつかを詳しく述べた。

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