栽培2年間において季節,品種,株齢がガーベラの収量構成要素に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Influence of season, cultivar, and age on the yield components of Gerbera jamesonii over two years
  • サイバイ 2ネンカン ニ オイテ キセツ,ヒンシュ,カブレイ ガ ガーベラ ノ シュウリョウ コウセイ ヨウソ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

ガーベラの収量性は季節,品種,株齢等により変動し,2年株において需要期である秋に減収するとされるが実態は明らかとなっていないため,収量構成要素について整理し,2年間追跡調査を行った。その結果,株あたり芽数,芽あたり分枝数は定植初期以外には季節間変動は小さかったが,その他の要素は季節により大きく変動した。また,2年株の秋に減収が確認され,このとき頂花の開花間隔の延長,芽あたり葉数の増加,花芽生存率,生存花芽の商品花率の減少が見られた。中程度の収量性の‘キムシー’は多収性の‘サンディ’より頂花の開花間隔が長く,展葉日数が長く,花芽生存率,生存花芽の商品花率が低い傾向が見られた。1年株は2年株より収穫本数は少ないが,商品花収穫本数は‘サンディ’では2年株,‘キムシー’では1年株で多く品種間差が見られ,このとき2年株の‘キムシー’で花芽生存率,生存花芽の商品花率が低い傾向が見られた。以上から季節,品種,株齢により収量構成要素が変動すること,2年株において需要期である秋に減収することについて実態が明らかとなり,特に花芽生存率,生存花芽の商品花率は収量性に強い影響を及ぼすものと考えられた。

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