モモ新品種「飛騨おとめ」の岐阜県内における地域適応性試験

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タイトル別名
  • The local adaptability test of new peach cultivar 「Hida Otome」 in Gifu Prefecture.
  • モモ シン ヒンシュ 「 ヒダオトメ 」 ノ ギフ ケンナイ ニ オケル チイキ テキオウセイ シケン

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抄録

モモ新品種「飛騨おとめ」は、「白鳳」と「昭和白桃」の端境期を埋める品種として、岐阜県内の生産者から高い期待が寄せられている。しかし、育成地の飛騨地域以外での収穫期や果実品質などは不明なため、今後県内に広く普及させるうえでは、事前に県内各地域における適応性を評価する必要がある。このため、県内の岐阜地域、中濃地域および東濃地域に「飛騨おとめ」の現地試験ほ場を設置し、若木期の生育、収量および果実品質を調査した。その結果、収穫期は岐阜地域および中濃地域では7月中旬から下旬、東濃地域の中津川市では7月下旬から8月上旬、恵那市では8月上旬から中旬で、飛騨地域より25日から7日早く収穫期を迎え、大玉で糖度の高い果実生産が可能であったことから、「飛騨おとめ」は今回試験を実施したいずれの地域にも適していると判断された。なお、水田転換園では排水対策、夏期乾燥年では潅水などの渋味果対策が必要と考えられた。

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