国家イメージ、ディスティネーションイメージと訪日観光 : 中国人観光客を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • Country Image, Destination Image and Foreigners Visiting Japan : An Analysis of Tourists from China
  • コッカ イメージ 、 ディスティネーションイメージ ト ホウニチ カンコウ : チュウゴクジン カンコウキャク オ チュウシン ニ

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説明

ディスティネーションイメージは観光のための訪問地の選択に際して重要な決定要因のひとつであると指摘されて久しい。観光庁が発表した「訪日外国人消費動向調査」を点検すると、来日中国人観光客のなかで、7割を超える人々は初来日のビギナーであることが分かる。日本に対する負のイメージを持つ中国国民が圧倒的に多いと報道されている中で、中国人観光客のディスティネーションセレクションを左右するディスティネーションイメージの実態はどのようなものだろうか。さらにいうと、そのイメージは果たしてどういう社会的、心理的な構造の中で形成し、定着または変容しているのだろうか。本稿はこのような問題意識に基づき、まずディスティネーションイメージについて近年主流と考えられてきた学説を整理し、その中で日本に対して中国人観光客がもつディスティネーションイメージの実態分析に有用な要素を析出し、特にメディアとの関係に重点を置きながら、その形成および変容のメカニズムを探りたい。そのうえで、中国人観光客のディスティネーションイメージがディスティネーションセレクションにおいていかに機能しているか、を実例に照らし合わせながら分析し、持続可能的な視点から、日本のインバウンド観光に対する影響、およびその方向性について筆者なりの予測を試みようと思う。

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