障害のある子どものきょうだい児を育てる親の悩みに関する調査研究

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  • ショウガイ ノ アル コドモ ノ キョウダイ ジ オ ソダテル オヤ ノ ナヤミ ニ カンスル チョウサ ケンキュウ

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抄録

本研究では、障害児家族支援に資するため、障害児の兄弟姉妹(以下、きょうだい児)を育てる親の悩みについて、質問紙調査を実施した。全国 30 カ所の関係機関から得た 659 の有効回答を分析した結果、88.5%の親が悩んでいることが示された。障害児の障害種4群(身体障害、重度・重複障害、知的障害、発達障害)、及び、きょうだい児の年齢4群(幼・小・中高・成人)を独立変数として比較したところ、低年齢きょうだい児を育てる親群において、悩みがある者の数が期待値より有意に多く、障害の重い子どものきょうだい児を育てる場合、特にその傾向が顕著であった。悩み内容の選択率には、年齢別、及び障害種別による有意差が見られたものの、共通して上位を占めた悩みはきょうだい児と周囲との関係性への懸念であった。また、親が学びたいと願う内容は、各群とも親なき後に関するきょうだい児との協議方法であり、きょうだい児の現状よりも将来の障害児との生活に対する安心に関心がある親の思いが明らかとなった。

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