南ア共和国政府産業委員会報告書(1897年)

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Other Title
  • ナンア キョウワコク セイフ サンギョウ イインカイ ホウコクショ(1897ネン)
  • ナンア キョウワコク セイフ サンギョウ イインカイ ホウコクショ
  • The Report of the Government Industrial Commission in the South African Republic (1897)

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Abstract

いわゆるジェイムスン襲撃の再発を恐れたトランスヴァール政府は,1897年産業調査委員会を設置した。同委員会は,多くの専門家から証言をうけ,ラント金鉱業発展の阻害要因について実態と改善方向を答申した。その主要なものを挙げると,次のようなものがある。現地アフリカ人労働者の確保難と「高賃金」,アフリカ人労働者の泥酔と労働不能をまねくリカー販売,爆薬物の高価格とコンセッション,石炭はじめ機械,食糧などの必需品を割高にするオランダ=南ア鉄道運賃,アフリカ人労働者の逃亡。これらの問題を早期に解決するために南ア戦争が起こされたという有力な見解もあるが,それはともかくとして,トランスヴァールがイギリスの直轄植民地となったとき,まず宗主国政府によってとり組まれた政策は,1897年産業委員会が提起した問題であった。

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