投票価値の平等―人権論か統治論か―

書誌事項

タイトル別名
  • Die Gleichheit des Wahlrechts : Grundrechte oder Staatsorganisationsrecht?
  • トウヒョウカチノビョウドウ―ジンケンロンカトウチロンカ―

抄録

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議員定数不均衡違憲訴訟において、判例・学説は、一票の較差(投票価値の不平等)を憲法14条の平等の問題ととらえてきた。それに対して、当該訴訟の原告の一人、升永英俊弁護士は、憲法56条2項、1条、前文第1文を投票価値の平等の根拠とする。人権論から統治論への問題転換である。本稿は、この升永説を検討対象として、投票価値の平等の根拠について論じたものである。あわせて、参議院議員選挙における投票価値の平等にも触れた。

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