心理臨床家のプロフェッションの生成と継承Ⅴ—専門性のなかに個人的資質がいきること—

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タイトル別名
  • Generativity of professional identity in a clinical psychologist V : Personal quality in professional
  • シンリ リンショウカ ノ プロフェッション ノ セイセイ ト ケイショウ(5)センモンセイ ノ ナカ ニ コジンテキ シシツ ガ イキル コト
  • 心理臨床家のプロフェッションの生成と継承(5)専門性のなかに個人的資質がいきること

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抄録

本研究は、一人の心理臨床家のプロフェッション生成と次世代への継承についての語りをもとに、理論的・概念的な知と実践知がどのように統合されるのか、個人的資質がプロフェッションにどのように寄与するのか、師との関係性がどのように変化するのかを検討した。その結果、まず専門世界に入る以前の段階として、幼児期の体験やその人の本来的なパーソナリティをもとに、個人的資質が形成され、専門世界への関心の基盤となると考えられた。そして「専門性との出会い」が生じ(第一段階)、「理論的・概念的な知の習得」と「実践」を行き来しながら自己理解が深まる(第二段階)。このプロセスの中で、専門世界における「個人的資質の発見」が生じ(第三段階)、理論的・概念的な知と個人的資質、実践知の「統合」に至る(第四段階)と考えられた。

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