養鶏飼料工場のカキ殻堆積場におけるハエ類の夥しい発生について

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タイトル別名
  • On the tremendous outbreek of flies at the piling yard of oyster shells in the poultry feed factory

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説明

養鶏飼料用のカキ殻に発生するハエ類に関し、1965〜1966の2ヶ年にわたり調査した成績をのべた。その概要は次のごとくである: (1)発生を確認したハエ類は、ケブカクロバエ、センチニクバエ、イソトゲハネバエ、ノトツマグロイソバエ、ハマベバエ、フンバエ科1種、ハヤトビバエ科1種、ハヤトビバエ科1種、ノミバエ科1種、ハナバエ科1種AおよびBであったが、ハヤトビバエやノミバエ等の微小ハエ類がもっとも多く、次いでノトツマグロイソバエが多かった。全体的には、春から夏にかけて発生が激甚のようで、この頃が問題になるように思われたが、ハエのこうした発生傾向は、原料カキの搬入時期と関連するように思われる。(2)これらの防除対策の主要なものとして、ライト・トラップによる捕殺、原料カキ殻を海水にて洗滌(積荷前に)することが考えられる。しかし、それでも不十分な時は、ナンコールなどの安全性の高い殺虫剤にて処理することが考えられる。

収録刊行物

  • 香川生物

    香川生物 4 13-14, 1968-12-01

    香川生物学会

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