シクラメン倍数体の自殖による後代作出

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タイトル別名
  • Progeny production in selfing of polyploid cyclamen (Cyclamen persicum Mill.)
  • シクラメン バイスウタイ ノ ジショク ニ ヨル コウダイサクシュツ

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抄録

シクラメンの三,四,五および六倍体の繁殖様式に関する特性を把握するために,まず,花粉稔性を調査したところ,四倍体と比較して他の倍数体では明らかに低い値を示した。また,フローサイトメトリーによる花粉の倍数性調査の結果,四倍体の花粉では明確なピークが認められたものの,三,五および六倍体では明確なピークのみを示した個体は認められなかった。さらに,三,四および五倍体の自殖で種子が得られたが,四倍体の自殖に比べ三および五倍体の自殖では得られた種子数が少なく,発芽率も低い値を示した。三および五倍体から得られた実生のほとんどは親と同じ倍数性であったが,in vitroでの播種で得られた実生では親よりも核DNA含量の少ない異数体も認められた。

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