生活行動の知覚-情報処理と自尊感情との関連性—脳卒中後遺症をもつ在宅療養高齢者の場合—

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タイトル別名
  • Relevance of Perceptual and Information Processing of Activities of Daily Living on the Self-Esteem : In Elderly Patients with Post-Stroke Living at Home
  • 生活行動の知覚-情報処理と自尊感情との関連性--脳卒中後遺症をもつ在宅療養高齢者の場合
  • セイカツ コウドウ ノ チカク ジョウホウ ショリ ト ジソン カンジョウ ト ノ カンレンセイ ノウソッチュウ コウイショウ オ モツ ザイタク リョウヨウ コウレイシャ ノ バアイ

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抄録

本研究の目的は, 脳卒中後遺症をもつ患者のADL, コミュニケーションならびにこれらの低下による二次的問題に対する捉え方・解釈の仕方である知覚-情報処理と自尊感情との関連性を明らかにし, 加えて, 自尊感情に対する影響要因について検討することである. 研究方法は, 脳卒中後遺症によりADLが低下した65歳いじょうの在宅療養者155名に構成的面接調査と参加観察を行った. 分析方法は, χ2検定, t検定, 階層的重回帰分析を行った.結果として, 現在の自分のADL・コミュニケーション・対人関係・役割の各々について, 健康時と比較している群は, 最悪時と比較している群よりも自尊感情が明らかに低く, 捉え方の違いが自尊感情と関連性があることが判明した(p<0.05). また, 自尊感情へは, 役割の知覚-情報処理, ADLの客観的状態が明らかに影響を及ぼしており, さらにコミュニケーションの客観的状態に加え, これらの障害による二次的問題である役割や対人関係の変化に対する患者個々の捉え方, 解釈の仕方である内的プロセスに視点を当てることが重要であることが示唆された.

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