多国籍企業とグローバル化

書誌事項

タイトル別名
  • Multinational corporations and globalization

この論文をさがす

抄録

1950年ごろから少しずつ始まった企業の海外進出は,1980年に先進諸国の巨大企業を中心に本格的に活動を開始し,1990年に入るとコンピュータの小型化やインターネットなどの電子技術が急激に発達したことで,国際的な企業活動の形態は次々と新たな変容を遂げて現在も国境を越えた新たな経済活動を展開し続けている。母国以外の国において事業を調整ないし管理する能力を有する企業を多国籍企業とし,彼らはその生産要素と国の政策を場所に関係なく利用できる潜在的な能力を持っている。(Diken:1998-2001,225)グローバル化(Globalization)は,グローブ(Globe-球体―地球)という用語から,地球化や地球規模化とう専門用語が普及して一般化したものである。しかし,その定義は生産,貿易,環境,技術の諸過程などの多種多様な世界や,人文,社会科学以外の専門分野でも理論構成法の中に用いられる言葉となっている。(丸山:[2006])。本稿では,グローバル化現象自体を多元的な現在進行中のプロセスと捉え,組織と労働形態の変化を含めた多国籍企業の実態と,経済のグローバル化現象という両面から考察する。

市場の不確実性

企業の優位性

海外直接投資

identifier:BS003400007264

収録刊行物

  • 佛大社会学

    佛大社会学 34 33-39, 2010-03-25

    佛教大学社会学研究会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ