胡広伝覚書 : 党錮事件理解の前提として

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  • ココウデン オボエガキ トウ コジケン リカイ ノ ゼンテイ ト シテ

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Abstract

本稿で取り上げた胡広は、後漢後半期の政治史において良好な評価を得ている官僚ではない。しかしこれは、いわゆる清流派といわれる官僚を過大評価した結果であり、彼が正当に評価されていないことによると考える。そこで本稿では、胡広の生涯を振り返ることによって、彼の後漢政治史における役割を検討するとともに、いわゆる清流派あるいは党錮事件の性格についての従来の研究を、批判的に検討しなおすべきことを提示した。いわゆる清流派の性格については、本稿ではなお結論には達していないが、胡広の立場を正当に評価することによって、それを考えるための基本的前提は提示し得たものと考える。

胡広

党錮事件

後漢後半期

清流派

党人

identifier:BO008200003668

Journal

  • 文学部論集

    文学部論集 82 1-17, 1998-03-02

    佛教大学文学部

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