民国期末(1947-1948)の中国の社会学の現状と将来についての社会学者の意見

書誌事項

タイトル別名
  • ミンコク キマツ(1947-1948)ノ チュウゴク ノ シャカイガク ノ ゲンジョウ ト ショウライ ニ ツイテ ノ シャカイガクシャ ノ イケン
  • Some Sociologists’ Opinions on the Present Situation and Future of Chinese Sociological Studies of the End of the Republic of China (1947-1948)

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抄録

この資料紹介は,民国期の代表的社会学者の龍冠海,孫本文,朱約庵・呉百思・毛起鶏・陳定閎の当時の中国の社会学の現状と将来についての意見の紹介と解説である。アヘン戦争に端を発する西洋列強の武力による主権の侵害,太平天国を典型とする異民族の反乱といった内憂外患の歴史的背景のもとで中国は社会学を受容したし,1931 年9 月柳条湖事変の勃発から1945 年8 月までの15 年戦争,とりわけ1937 年7月の盧溝橋事件をきっかけにした日中戦争では大学の社会学部,学会活動,研究活動が大きく破壊されたし,また1946 年から1950 年に至る国共内戦も社会学の教育研究活動,学会活動を大きく制限した。そのようななかで,1940 年代半ばから,ここで取りあげたような中国の社会学の存在意義,対社会的役割の議論がはじまってきた。そこでは,近い将来共産党政権が成立し,その政権によって社会学が廃止されることは意識的にか,あるいは無意識的にか,まったく触れることなく社会学者の社会学に対する展望が語られている(1)。

中国社会学

民国期

龍冠海

孫本文

毛起鶏

identifier:SO006700009109

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