多文化主義国家と先住民族アボリジニ問題 : 教育に関わる考察のための新視点の模索

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  • タブンカ シュギ コッカ ト センジュウ ミンゾク アボリジニ モンダイ キョウイク ニ カカワル コウサツ ノ タメ ノ シン シテン ノ モサク

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抄録

昨今では,オーストラリアはわれわれ日本人にとって,政治,経済,文化,観光など何をとっても身近な国の一つに感じられるようになってきた。それに伴ってオーストラリアという国家に関する研究も様々な領域において,また,多くの研究者たちによって進められるようになっている。筆者はこれまでに,オーストラリアの先住民族アボリジニと教育との関わりに焦点を当て考察を進めてきた。それを踏まえ本稿では,世紀の転換期を迎えるにあたって,新しいオーストラリアの捉え方や切り口を提示し,また,多面的で深層的なオーストラリア論を展開する足がかりとなるような問題提起を行う。それらは主に,オーストラリアが進めている多文化主義政策の現状と行方について,そして,その文脈におけるアボリジニ問題の捉え方についての考察である。"オーストラリア再発見"につながるような視点を確認することによって,今後の研究の糸口を模索することにする。

多文化主義政策

多文化教育

先住民族アボリジニ

identifier:DO002800006292

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