日本におけるアートマネジメントの現代的諸相 : 「空間」と「時間」の共有を視点とした公共性の検討

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タイトル別名
  • ニホン ニ オケル アート マネジメント ノ ゲンダイテキ ショソウ クウカン ト ジカン ノ キョウユウ オ シテン ト シタ コウキョウセイ ノ ケントウ
  • Present Aspects of Art Management in Japan : A Review of Public Responsibility Based on the Viewpoint of Spatial and Temporal Sharing

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抄録

本研究は日本におけるアートマネジメントがどのように発生・発展してきたのかを検討し,現代社会における市民にとってのアートの公共性を保障するための方策を考察することを目的としている。先行研究などに基づいてアートマネジメントの発生・発展を概観すると,はじめにアートを美術館の中から市民の生活圏への空間的に広げようとする動きが起こり,その後に表現過程を共有しようとする取組が行われるようになったことを読み取ることができた。特に芸術活動の結果としての「作品のみのアート」ではなく,アートのプロセスを重視した「公共性を備えたアート」を市民の権利としてとらえられるようになったのは,1980 年代以降だと考えられる。本研究においては,これらの経緯を踏まえて種々のアートマネジメントの取組を座標平面に表すことを試み,市民がアートを「空間」と「時間」の両面から共有することによって公共性が保障されることを指摘した。

アートマネジメント

公共性

空間

時間

identifier:KO002200000214

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