津軽岩木山信仰と安倍氏 : 『十坊縁起』を読む (青山忠正先生・今堀太逸先生 退職記念号)

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タイトル別名
  • ツガル イワキサン シンコウ ト アベ シ : 『 ジュウボウ エンギ 』 オ ヨム
  • Study of Iwaki Mountain Worship and Ritual Clan: A Reading of “Zyubo Engi”

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抄録

本稿は、近世前期における岩木山信仰について、下居宮祀官をつとめた安倍氏の文献から考察するものである。明治以前に岩木山神社は、百澤寺と山麓の下居宮、山頂の奥宮にわかれ、下居宮は安倍氏が代々神職であった。岩木山信仰の縁起は、数多く紹介されているが、元禄期に安倍仲満が撰した『十坊縁起』下居宮の記述は、これまで取り上げられたことはない、以上の研究状況に対し、本稿はまず近世前期の岩木山信仰と縁起の言説をまとめ、そのうえで『十坊縁起』を紹介する。続いて岩木山安倍氏と津軽安藤氏およびその伝承との関係を考察し、最後に『十坊縁起』の神道説を読むことから、仲満が創り出した岩木山信仰を位置づける。

津軽

岩木山信仰

岩木山安倍氏

津軽安藤氏

『神祇講式』

identifier:RO001100010883

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