粘土による人体表現についての指導法:鹿児島市内の小学校における実践研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Research on Teaching Method of Human Body Expression with Clay ― A Practical at an Elementary School in Kagoshima City ―
  • ネンド ニ ヨル ジンタイ ヒョウゲン ニ ツイテ ノ シドウホウ : カゴシマ シナイ ノ ショウガッコウ ニ オケル ジッセン ケンキュウ

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説明

本研究では,図画工作科における“粘土による人体表現についての指導法”を考察するため,鹿児島市内の小学校で実践研究を行った。その際,事前アンケートで把握した実態を踏まえ,課題解決のための主な手立てをICT 機器の活用,教科等横断的な視点,造形的な「見方・考え方」における主題と表現の関わりの視点と材料や用具の取り扱いの視点,外部資源の活用と定め,これらを具体的かつ適切に学習指導案に位置づけて検証した。その結果,人体表現に関する興味・関心と知識・技能,教科等横断的な視点などで肯定的な成果が現れた。特に,外部資源の活用に関するゲストティーチャーの実演については,事後アンケートで8割を超える児童が好意的に受け止め,感動を伴った視覚的伝達の重要性を改めて認識した。今回,手立ての有効性が一定は得られたものの,粘土造形に関する知識・技能(粘土の付け方や表現法)と芯材(骨組み)の指導については更なる課題が浮き彫りとなった。そのため,児童の身体能力に基づく教材研究と基礎的な教え方を見直し,人体表現の造形力を高めるための段階的かつ実践的な指導法を掘り下げるべきであると認識した。

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