信認義務の経済的基礎──プリンシパル=エージェント関係と受託者の忠実義務

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タイトル別名
  • 信認義務の経済的基礎 : プリンシパル=エージェント関係と受託者の忠実義務
  • シンニンギム ノ ケイザイテキ キソ : プリンシパル=エージェント カンケイ ト ジュタクシャ ノ チュウジツ ギム
  • The Economic Foundation of the Fiduciary Duty: Focusing on the Trustee's Duty of Loyalty
  • シンニンギム ノ ケイザイテキ キソ ──プリンシパル=エージェント カンケイ ト ジュタクシャ ノ チュウジツギム

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抄録

本稿は受託者の信認義務について信託に内在するプリンシパル=エージェント関係に即して考察する。なかんずく信託に本質的である忠実義務の検討に主眼を置く。忠実義務とは受益者の利益のために信託財産を管理することを受託者に課す。より具体的には受益者と自己の利益が相反する行為をせず、またそうした立場に自らを置いてはならないという内容である。本稿では忠実義務に関する信託法の規定をまず示し、この義務が信託にどのように妥当するかを捉えたうえで、信認関係における忠実義務の位置づけと機能を明らかにする。さらにプリンシパル=エージェント関係の概念を信託に適用することにより、忠実義務とそれが抑止するエージェンシー問題の性質が信託における意思決定の帰属に規定されることを立ち入って解明する。

identifier:AN10126807

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