大学生が受容・内在化するジェンダー ―主流イメージの再生産と脱主流への葛藤―

機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Gender Image Accepted and Internalized by University Students
  • ダイガクセイ ガ ジュヨウ ・ ナイザイカ スル ジェンダー : シュリュウ イメージ ノ サイセイサン ト ダツシュリュウ エ ノ カットウ

この論文をさがす

説明

本稿の目的は、若者を通して再生産されるジェンダー・イメージを明らかにすることにある。大学生は、幼少期から親しんだ文化やメディアの中で表象されている古層としての性役割やジェンダー・イメージを内在化している傾向にある。ジェンダー論受講生を対象として、彼らが受容し、内在化する文化・情報を明らかにするための調査を行った。関心がある情報、他者受容の着眼点、内在化する価値観、ライフ・コース認識、家庭領域への認識という点から分析した結果、主流のジェンダー・イメージによる無意識の行動規制、男性と女性に対する異なった価値基準の適用が、男子学生、女子学生の両者に見受けられた。また、女子学生は、男性を他者として認識すると同時にその他者性を内在化しようと試みる。しかし、内在化した他者性が女性のライフ・コースの中で統合されないために、脱主流イメージと主流への回帰という両義的な立場に置かれることが明らかになった。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ