乳房切除術を受けた乳がん患者への乳房補整のケアと患者の感じているケア効果

書誌事項

タイトル別名
  • ニュウボウ セツジョジュツ オ ウケタ ニュウガン カンジャ エノ ニュウボウ ホセイ ノ ケア ト カンジャ ノ カンジテイル ケア コウカ
  • Care using breast prostheses for post-mastectomy breast cancer patients and effects which women feel.
  • 短報

この論文をさがす

説明

type:text

本研究の目的は,乳房切除術後患者への乳房補整のケアと患者の感じている効果を明らかにすることである.本研究において,乳がん体験者にケアを行う看護師は,認定看護師教育課程の研修生である(以後看護師と略す).看護師は,乳がん体験者に,補整パッドと下着を用いて乳房切除術後の乳房補整のケアをおこなった.データ収集は,乳房の補整状況,補整のケアの効果,乳房の補整やボディイメージについて気になることなどを,ケア実施前,ケア実施後,ケア実施の3カ月後の3回に分けて,質問紙調査を行った.その結果,対象者10名は,補整のケア実施後,【今までの補整が不十分だと気づいた】【自分に合う補整を丁寧にしてもらえて満足】【よくフィットしていておしゃれを楽しめそうでうれしい】と感じていた.さらに,補整のケア実施の3カ月後も10名全員が補整を行っており,効果についての対象者の記述からは,【より自分に合う補整方法を獲得できて満足】【自分に自信がついた】【おしゃれをするようになった】と3カ月後も効果を感じていることがわかった.一方,看護師による対象者のニードに応じるためのケアは,【気持ちを汲んで細やかな配慮をする】【創や胸壁の状況に合わせて下着やパッドの使用方法を工夫する】【パッドや下着の微調整をして十分に補整を行い,体動によるずれが無いのを確認する】があった.(【 】は,カテゴリーを示す.)看護師が,身体的側面と心理的側面のアセスメントを十分に行い,さらに乳がん患者個々の身体に合わせた補整のケアにより,患者の満足を得られたと考えられる.今後,乳がん看護認定看護師が中心となって病院

source:Journal of School of Nursing, Chiba University

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ