多様な言語材を活かした国語科指導の可能性について(2) -これまでの国語科指導における多様な言語材の位置づけ-

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  • タヨウ ナ ゲンゴザイ オ イカシタ コクゴカ シドウ ノ カノウセイ ニ ツイテ(2)コレマデ ノ コクゴカ シドウ ニ オケル タヨウ ナ ゲンゴザイ ノ イチズケ
  • タヨウナ ゲンゴザイ オ イカシタ コクゴカ シドウ ノ カノウセイ ニ ツイテ 2 コレマデ ノ コクゴカ シドウ ニ オケル タヨウナ ゲンゴザイ ノ イチヅケ
  • A Study of Various Language Products for Japanese Learning Materials(2)

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type:text

本稿では,今後の国語科指導における多様な言語材の可能性について考究を深めていくために,これまでの国語科指導において多様な言語材がどのように活かされようとしてきたのか,その位置づけについて整理を行った。多様な言語材は,基本的には学習者一人ひとりの実情に合わせた国語科指導の実現を目指すために活かされようとするところからはじまり,その後,教師の学び(力量形成)を評価し,学習者の側にある価値規範を重視した教材選定を促進し,社会が養成する言語力の育成に何らかの貢献をするものとして位置づけられようとしてきた点を明らかにした。そして,この検討を通して多様な言語材をめぐる価値観・学力観の二元論化を指摘し,それを解消するためには授業者・学習者の創意工夫を多様な言語材に加えながら学習材を造り上げていくことが必要であることを論じた。

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