学校臨床の視角-私家版・学校臨床心理学入門-

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  • ガッコウ リンショウ ノ シカク シカバン ガッコウ リンショウ シンリガク ニュウモン
  • Some viewpoints for school counseling:Introduction for private edition of school clinical psychology

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本稿では「私家版・教育臨床心理学入門」と題し,学校臨床の視角について論考した。まず,学校という場をクリニックモデルと対比的に論じ,①教育機関である,②日常性を基本とする,③柔軟な構造を持っている,④重層的なかかわりに開かれている,⑤一次予防から三次予防まで関わりうる,⑥在学の終わりがかかわりの終了を意味する,という特徴を持っていることを指摘した。次に,学校臨床における援助的なはたらきかけについて考察し,「輪郭の明確な支援」と「角の丸い支援」という姿勢があること,そして特に「角の丸い支援」が基本であることを論じた。また「受容」と「許容」の違いを示し,教育臨床においては「受容にもとづく非許容」が大切であることを指摘した。最後に,援助者のフィロソフィーが教育臨床を支えることを指摘し,子ども観,園芸的臨床観,ヒドゥンセラピーについて筆者なりの見解を述べた。

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