生物の教育の内容構成に関する一考察─ 生物的自然の階層構造に関する議論に焦点を当てて

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  • 生物の教育の内容構成に関する一考察 : 生物的自然の階層構造に関する議論に焦点を当てて
  • セイブツ ノ キョウイク ノ ナイヨウ コウセイ ニ カンスル イチコウサツ -セイブツテキ シゼン ノ カイソウ コウゾウ ニ カンスル ギロン ニ ショウテン オ アテテ
  • A Study on the Content and Composition of Biological Education: Focusing on the Controversy about Hierarchy of Living Organism

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抄録

type:text

本稿は、生物的自然の階層構造に関する諸議論から生物の教育の内容構成を体系化する観点を明らかにすることを目的とする。研究方法としては、1960年代に展開された生物的自然の階層構造に関する議論に焦点を当てる。ここでは、生物的自然(生物世界)は階層構造をもつものとしてとらえ、その階層構造にはどのような結節点(階層)があるかという議論が展開された。具体的には、「細胞」、「個体」、「種」などが結節点となり得るという議論である。これらの議論とその論拠を整理・分析した結果、「これらの議論が『個体レベル』の羅列が中心であった内容を再編成し、体系化を試みる主張であり、中等教育の生物の内容構成を体系化する観点は、『個体レベル』である」という結論を得た。具体的には「個体レベル」以下のレベルでは「生命」を、「個体レベル」よりも上位のレベルでは生物の「生活」をとらえることにより、生物の教育の内容構成の体系化を図ることである。

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