ふれあいを通して母子相互作用を促す看護介入プログラムの評価 : 出産後1~4か月の母子を対象として

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タイトル別名
  • フレアイ オ トオシテ ボシ ソウゴ サヨウ オ ウナガス カンゴ カイニュウ プログラム ノ ヒョウカ シュッサンゴ 1 4カゲツ ノ ボシ オ タイショウ ト シテ
  • Evaluation of the "Fureai" nursing program to promote mother-infant interactions through touch : For methers and infants at 1-4 month after birth
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抄録

type:text

本研究は,出産後1~4か月の母子を対象に"ふれあい"を通して母子相互作用を促す看護介入プログラムを実施し,評価することを目的とした.2つの病院で参加募集を行い,趣旨説明の後,研究参加に同意した者を参加者とした.本看護介入プログラムは,(a)インファントマッサージの手法を用いた"ふれあい"の実習と(b)グループディスカッションで構成される.3~5組の小グループ制で,1回あたり2時間程度,計4回のクラスである.データ収集は,(1)プログラム参加前後の2時点で無記名の自記式質問紙調査を行った.(2)プログラム実施中の母子のふれあい場面を録画し,行動観察を行った.母子18組を分析対象とした,質問紙調査の結果,介入前に比べて介入後は「赤ちゃんがどんなことが好きで,どんなことが嫌いかわかる」とする回答が有意に増加し(p<0.01),「おろおろして,どうしていいかわからない時がある」とする回答が有意に減少した(p<0.01).また,「赤ちゃんにたくさん話しかけるようになった」,「よく観察するようになった」,「赤ちゃんと接するのが楽しい」等の意見があった.母子の行動観察の結果,プログラム回数を重ねる毎に母親の子どもへの語りかけと非言語的コミュニケーションの頻度が増加したケースがあった.今後は,対象者数を増やし,母親の認識と行動の両面から,本看護介入の効果を検証することが課題である.

source:Journal of School of Nursing, Chiba University

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