教育臨床および心理臨床における「ことば」について : 父性的言語と母性的言語

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タイトル別名
  • キョウイク リンショウ オヨビ シンリ リンショウ ニ オケル コトバ ニ ツイテ : フセイテキ ゲンゴ ト ボセイテキ ゲンゴ
  • On the Words in Clinical Education and Psychotherapy : Paternal Words and Maternal Words

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抄録

教育臨床においてことばは重要な媒介物である。本稿ではことばをシニフィアン-シニフィエの明瞭度・強度という観点から検討を加え,ことばには4つの領域が仮定できることを指摘した。またこのモデルにしたがって教育臨床および心理臨床のことばを検討した結果,教師は教師モードのことば,そして心理臨床家は臨床家モードのことばという機能の異なることばを主として使用し,前者は「父性的言語」,後者は「母性的言語」としての諸特徴を持っていることを指摘した。さらに考察では,自らのことばを知り幅を広げる工夫をすることの大切さ,現場に応じたことばを使用することの重要性を論じた。

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