大学病院における成人慢性疾患外来の個別指導の実態と看護の課題

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タイトル別名
  • ダイガク ビョウイン ニ オケル セイジン マンセイ シッカン ガイライ ノ コベツ シドウ ノ ジッタイ ト カンゴ ノ カダイ
  • Individualized instruction for out-patients with chronic illness on university hospitals

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大学病院における慢性疾患専門外来での患者の自己管理を支援するための患者指導の実態を明らかにすることを目的に質問紙調査を行った.調査対象は,その部署で慢性疾患の患者指導の中心的な役割を担っている看護師とした.調査は,全国の大学病院135施設に依頼し,46施設,110名の回答を得,99名の回答を有効回答とした.患者指導に携わっている看護師のうち,認定看護師や糖尿病療養指導士など特定の指導に関わる資格を取得している者は,99名中19名であった.個別指導を行っていると回答した看護師は,99名中91名であり,指導を行っている疾患は,糖尿病,高血圧,高脂血症,虚血性心疾患など生活習慣が疾病の発症,進行に関わっているものやパーキンソン病,ALS,膠原病のような難病に含まれる疾患など多岐にわたっていた.看護師は,<コストがとれない>など経済的基盤の問題,人的・物的環境の問題,個別指導体制の問題,看護師の指導力の問題など専門外来で個別指導を行う上での問題を様々抱えている中で,慢性疾患をもちながら生活している<患者の状況を把握>しながら<患者の主体性を重視した関わり><共に考えるかかわり>など自己管理を支援するかかわりなどを心がけ実践している実態が明らかとなった.

The purpose of this study is to identify current situations of individualized instruction for out-patients with chronic illness on university hospitals. Study subjects were nurses that play a key role of instruction for out-patients with chronic illness on each clinic. Post cards of application were mailed to 135 university hospitals. Questionnaires were mailed to nurses that got an introduction to nurse directors. 110 responses of 46 facilties were returned by mail. 99 of them were valid responses. 19 of 99 nurses had special licenses for instruction (Certifi

source:Journal of School of Nursing, Chiba University

identifier:5

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