ストリング・モデルのキャブレーションについて
この論文をさがす
抄録
type:text
本稿は、フォワードLIBOR レートを原資産とするストリング・モデルを用いてスワップションを評価し、モンテカルロ法によりモデルのパラメーター推定を行なっている。スワップションの評価は、フォワードLIBOR レート・モデルからは直接評価できないため調整が必要となり、またモンテカルロ法は計算負荷が大きいため、従来より計算負荷を低減させるために何らかの方法が用いられている。Rebonato[1999a,b]はそれらの方法を示しており、石山[2002]はスワップション・ボラティリティを被説明変数とするBGM モデル(Brace,Gatarek and Musiela[1997])のボラティリティについてパラメーターの推定を行っている。結果は、推定されたパラメーターの値が実際のイールド・カーブの変動を示すものではなかった旨を報告している。本稿では、石山[2002]の問題点の解決策の一つとしてストリング・モデルの特性を利用した方法を提案している。本稿では石山[2002]とは異なり直接マーケットのスワップション価値と比較したところ、良好な結果が得られた。
source:Studies on humanities and social sciences of Chiba University
収録刊行物
-
- 千葉大学人文社会科学研究
-
千葉大学人文社会科学研究 13 63-87, 2006-09-28
千葉大学大学院人文社会科学研究科
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050007072223217024
-
- NII書誌ID
- AA12170670
-
- ISSN
- 18834744
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB