開港の香港における最初の日本人:漂流民庄蔵・力松に関する考察

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タイトル別名
  • カイコウ ノ ホンコン ニ オケル サイショ ノ ニホンジン : ヒョウリュウミンショウゾウ ・ リョクマツ ニ カンスル コウサツ
  • First Japanese Residing in Opened Hong Kong : A Research on Castaways Shozo and Rikimatsu

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[要旨]天保六年(1835)天草を出航し長崎へ向かう庄蔵船は、悪天候に遭ってルソン島に漂流することになった。現地で約二年間暮らし、船頭庄蔵と船員たちは天保八年(1837)スペイン船の経由でマカオに到着した。マカオで同じくアメリカに漂着した音吉三人と合流して、アメリカ商船モリソン号で日本に帰ろうとしたが、異国船打払令のため、帰国は叶わなかった。また、庄蔵らはマカオに戻り、その後、香港に移住した。そして、日本に戻れず香港で暮らすことになった。その中で、庄蔵と船員力松の香港経歴が記録されている。彼らは開港された香港に定住する最初の日本人と言われる。当時イギリスの植民地となったばかりの香港で庄蔵・力松はどのような存在であったか、そして彼らはどのように過ごしていたか、多くの疑問が残されている。本論は、庄蔵・力松の香港経歴を確認して最初香港在留日本人の歴史意義を検討する一考察である。

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