緊張時における心拍数とパーソナリテイとの関係

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  • The relationship between heart rates and the personality in a state of tension

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[はじめに] 心拍数は、精神的緊張の程度を知る指標として比較的幅広く用いられ 19) 、スポーツの試合や試験等の緊張場面での心拍数の分析が試みられている 2)6)10)11)12)13)18) 。これらの研究では、心拍数は通常に比べ試合時、練習試合に比べ公式試合時で高く、試合の前後でも心拍数に差がみられた。また、選手の技術水準、場の経験等によって心拍数に差がみられた等、心拍数は緊張時における精神的緊張の指標として分析されている。しかし、山岡 18) らが指摘したように心拍数と内省報告(あがり等との)との関連が充分になされているとはいえないようである。また、緊張時におけるパーソナリティ特性に関する研究をみると「あがり意識」、「不安」等の内省報告等との関係をみたものが多い 1)8)9)16) が、それらの指標は対象者の自覚の程度に委ねられており、必ずしも結果が一定していない。そのようなことから、本研究グループでは、心拍数をそれらの客観的な指標とし、運転免許仮検定時を緊張場面として捉え、受験者の心拍数と態度 (あがり意識等の)、状況不安等との関連について分析を試みてきた 3)4)。その結果、心拍数が「あがり」や「状況不安」等の客観的指標となり得ることを示唆してきた。緊張時の心拍数とパーソナリティとの関係は坂入 14) らによって報告されているものの、他にはみられないようである。そこで、今回は受験者の検定当日の心拍数とパーソナリティ特性との関係について分析を試みた。

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