日本的親の養育態度が子どもの自尊感情に及ぼす影響 ─内的作業モデルを媒介変数に仮定したモデルの検証─

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  • ニホンテキ シン ノ ヨウイク タイド ガ コドモ ノ ジソン カンジョウ ニ オヨボス エイキョウ : ナイテキ サギョウ モデル オ バイカイ ヘンスウ ニ カテイ シタ モデル ノ ケンショウ
  • The effect of Japanese parental attitudes on children’s self-esteem –Verification of the model assuming an internal working model as a mediator–

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抄録

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本研究の目的は,個人の内的作業モデルを媒介変数として仮定し,親の養育態度が青年期における個人の自尊感情にどのような影響を及ぼすのかについて検討することである。方法として,女子大学生363名(平均年齢19.93±1.21歳)を対象に,①日本的養育態度,②内的作業モデル測定のための「一般他者を想定した愛着スタイル尺度」(中尾ら,2004),③自尊感情尺度(山本ら,1982)から構成される質問紙調査を行った。その結果,①親の養育態度としての〈他者比較〉は,子どもの「見捨てられ不安」及び「親密性の回避」を高め,自尊感情を低下させることが明らかとなった。②また,親の養育態度としての〈謙遜〉は,「見捨てられ不安」のみを高め,自尊感情を低下させることが示された。③なお,親の養育態度としての〈曖昧表現〉による自尊感情の向上及び低下への影響は証明されなかった。

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