宿泊型授業・オリエンテーションの実践と今後の課題

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タイトル別名
  • Accommodation-type Lessons / Orientations: Practices and Future Issues
  • シュクハクガタ ジュギョウ ・ オリエンテーション ノ ジッセン ト コンゴ ノ カダイ

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抄録

本稿は仙台青葉学院短期大学ビジネスキャリア学科の2018年度「宿泊型授業・オリエンテーション」の取り組みについて紹介する実践報告である。将来の方向性が未定で、学びたい分野が定まらない傾向が顕著な学生を多く受け入れている本学科では、早い段階で学科への帰属意識を抱かせ、前向きな学生生活をスタートさせる動機付けが必要となる。このため2014年から「宿泊型授業・オリエンテーション」を行ってきたが、学生の気質の変化を踏まえ現行プログラムの効果を検証する必要があると考えた。そこで、2018年度入学生を対象に、現行プログラムの効果を検証するためのアンケートを実施し分析を行った。その結果、「自分の意見を発言すること」が苦手で、「人見知り」「受け身」「対人関係が苦手」な学生の存在が特徴的に捉えられた。また、「リラックスできたか」という質問に対する回答の得点が総じて低く、学生にとっては緊張を強いられる2日間であったことが推察された。以上から、入学初期段階の「宿泊型授業・オリエンテーション」の持つ役割は大きいが、現行のプログラムの見直し・再構築が必要であることが明確となった。

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