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- Other Title
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- ニンゲン ワ 「 アタマ ノ ナカ 」 デ リカイ スル ワケ デワ ナイ
- L'Homme ne comprend pas ≪dans sa tête≫
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Description
常識的には、人間は、物事を「頭の中」で理解していると考えられている。例えば、人間は、他人の言葉を、耳や目といった感覚器官を使って体の中に取り入れ、それを「頭の中」で理解していると考えられている。しかし、この描像は正しくない。他人の言葉は、「頭の中」で理解されているわけではない。そもそも他人の言葉そのものは、「頭の中」には入ってこない。では、他人の言葉は、どのようにして理解されているのだろうか。人間が、他人の言葉を理解するということはどのようなことなのだろうか。本稿の目的は、まずこの問いに答えることである。また、人間が理解しているのは、他人の言葉だけではない。人間は、言葉として表明されない他人の気持ちや意向、ひいては世界における様々な物、事象、現象をも理解している。そして、それらも人間の「頭の中」で理解されているわけではない。では、それらは、どのようにして理解されているのだろうか。こうした問いに答えることも本稿の目的である。
Journal
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- Jinbun Ronso: Bulletin of the Faculty of Humanities, Law and Economics
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Jinbun Ronso: Bulletin of the Faculty of Humanities, Law and Economics 38 37-47, 2021-03-31
三重大学人文学部文化学科
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050007515079277952
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- NII Article ID
- 120007126429
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- NII Book ID
- AN10045090
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- HANDLE
- 10076/00019720
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- NDL BIB ID
- 031360194
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- ISSN
- 02897253
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles