トマス・アクィナスにおける自由についての一考察―『神学大全』第Ⅰ部82 問題及び83 問題を中心に―
書誌事項
- タイトル別名
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- Aquinas on Freedom in Summa Theologiae I
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説明
トマス・アクィナスは、自由の問題をどのように考えていたかを、『神学大全』第1部において、自由意思の問題を扱った箇所を中心に考察する。自由意思の問題は、アウグスティヌスがその論争に巻き込まれたペラギウス論争に遡ることのできるキリスト教神学に関わる問題であるが、さらに遡ればその源は聖書に由来するものである。アクィナスは、キリスト教に由来する自由意思という概念を、アリストテレスに由来する意志の概念という枠組みにおいて位置づけ、広義の意志を欲求と選択に分け、自由意思は選択に関わるものとして位置づける。さらに、自由意思が自由であることの所以を、自由意思が理性的認識を伴っているという点に求める。
収録刊行物
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- 名古屋柳城女子大学研究紀要
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名古屋柳城女子大学研究紀要 1 13-24, 2021-02-20
名古屋柳城女子大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050007827744233216
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- NII論文ID
- 120007143614
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- ISSN
- 24362042
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles