給付付き税額控除と最適参加税率 : 労働不効用の想定による影響

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  • キュウフツキ ゼイガク コウジョ ト サイテキ サンカ ゼイリツ : ロウドウフ コウヨウ ノ ソウテイ ニヨル エイキョウ
  • In-Work Tax Credits and Optimal Participation Tax Rates : A Study on the Disutility of Labor

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Abstract

本稿では,就業選択モデルに基づく最適所得税の研究を概観し,特に家計の労働不効用の想定が最適な参加税率に与える影響について考察する。給付付き税額控除制度の逓増部分は負の参加税に対応する。就業選択モデルの下で最適な所得税制を検討すると,当該所得階層における平均的な限界社会厚生ウェイトが1より大きければ,負の参加税を伴った給付付き税額控除制度は望ましくなりえる。労働不効用の想定の相違は,経済全体での限界社会厚生ウェイトの平均に影響するが,負の参加税率の妥当性は経済全体での平均だけでなく,所得階層ごとの平均的な限界社会厚生ウェイトの大きさ,特に失業者と低所得者のウェイトに依拠することが示される。

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