<総説>地球と宇宙の境界を診る

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  • 横山, 竜宏
    京都大学生存圏研究所レーダー大気圏科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A diagnosis of the Earth-space interface
  • 地球と宇宙の境界を診る
  • チキュウ ト ウチュウ ノ キョウカイ オ ミル

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抄録

地球と宇宙の境界はどこにあるのだろうか。国際航空連盟という組織は、高度100km以上を宇宙空間と定義し、ここを境として航空機と宇宙機を区別している。一方、地球の大気圏は高度1000km付近まで広がっており、非常に希薄な気体が地球の重力圏に留まっている。この大気圏でもあり宇宙空間でもある領域では、太陽からの強烈な紫外線を受けるため、地上では起こり得ない様々な現象が発生する。また、国際宇宙ステーションをはじめとする、多数の人工衛星が飛翔する領域であり、GPS等の測位衛星や静止軌道上の気象衛星等がデータを送信する際に、電波の通り道となる領域でもある。この境界領域が我々の日常生活に及ぼす影響と、様々な観測・研究手法について紹介する。

収録刊行物

  • 生存圏研究

    生存圏研究 16 17-22, 2020-11-20

    京都大学生存圏研究所

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