非行の要因からみる少年非行の現状と規範意識

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  • ヒコウ ノ ヨウイン カラ ミル ショウネン ヒコウ ノ ゲンジョウ ト キハン イシキ
  • The Current Situation of Juvenile Delinquency and Social Normative Awareness from the Perspective of Factors of Misconduct

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抄録

本論は,少年院においてアンケート調査を実施し,非行少年の非行の要因および規範意識について考察した。近年の非行少年の検挙人員ならびに少年院の入院人員は減少傾向にあるが,特殊詐欺に関わる受け子や出し子など新たな非行事案は増加している。本調査の結果から,女子は男子とくらべて覚せい剤の使用に関する事件の割合が高い傾向があらわれた。また14歳・15歳の女子において,非行の要因に関する回答をみると「自分が悪かった」という回答は約4 割にとどまり,「家庭が悪かった」という回答が約3割という結果であった。他のカテゴリーの約8割は「自分が悪かった」と回答していることから,この14歳・15歳の女子少年において家庭環境が非行の要因として影響していると思われる。他方,規範意識に関しては,「触法規範」「性規範」「未成年規範」の特徴が見出され,「社会環境」に非行の要因を求める傾向に対して年齢が負の影響を与えていることがわかった。

少年非行

非行の要因

規範意識

identifier:SO007300010997

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