青竹踏みが柔軟性および動脈スティフネスに及ぼす影響

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タイトル別名
  • アオダケ フミ ガ ジュウナンセイ オヨビ ドウミャク スティフネス ニ オヨボス エイキョウ
  • Effects of Acute Ao-Dake-Fumi Exercise on Flexibility and Arterial Stiffiness

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抄録

全身性の筋膜リリースは動脈スティフネス (baPWV ; 上腕から足首までの脈波伝播速度) を改善するが,柔軟性を向上させる足底の筋膜リリースがbaPWVに及ぼす影響については不明な点が多い。また,柔軟性とbaPWVの負の相関関係に鑑みると,足底部の筋膜リリースが柔軟性やbaPWVを改善する可能性が考えられる。我が国には,足底を刺激して筋膜リリースを促す伝統的な方法として青竹踏みがある。しかしながら,青竹踏みと柔軟性およびbaPWVの関係は明らかではない。そこで,一過性の青竹踏み運動の実施が立位体前屈およびbaPWVに及ぼす影響を明らかにすることを本研究の目的とした。すべての被験者は,3分間の青竹を踏む条件とコントロール条件を別日にランダムに実施した。測定は,青竹踏み前,青竹踏み直後,終了10分後,20分後および30分後に行われた。二元配置の分散分析の結果,立位体前屈について時間の主効果が認められ (P<0.05) ,両条件とも記録が向上した。また,青竹踏みを実施する条件においてbaPWVが30分後に有意に改善した (P<0.05) 。本研究の結果は,短時間の青竹踏みが循環器疾患の独立した危険因子である動脈スティフネスを改善することを示しており,青竹踏みが循環系疾患の改善に寄与することを示唆している。

identifier:J-GLOBAL ID : 200901044410989714

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