「スーパーマーケット革命論」再考 : タイ地域研究の観点から

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タイトル別名
  • スーパーマーケット カクメイロン サイコウ : タイ チイキ ケンキュウ ノ カンテン カラ
  • ‘Supermarket Revolution Theory’ Reconsidered : a Thai Area Studies Perspective

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説明

グローバル・バリューチェーン(GVC)論の一環である「スーパーマーケット革命論」を地域研究の観点から再検討した。その手がかりとして「埋め込み(embeddedness)論」に注目しながら、東南アジアのタイを対象とした地域研究に依拠し、次の3つの論点を導き出した。すなわち、(1)消費市場の構造と消費行動、(2)スーパーマーケットの統治構造の実態、特に、GAPをはじめとする商業基準認証の影響力、そして、(3)小規模農家の主体性と組織化である。最後に、知の方向性が互いに異なるグローバル化研究と地域研究とが、緊張関係をもって対峙しつつ、より高い次元で新たな理論・視角を生み出すような相互関係を結ぶことの必要性を主張した。

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