在宅で生活する活動的な高齢者の内服に関する実態調査

書誌事項

タイトル別名
  • A Survey of Drug Administration among the Active Elderly Living at Home in Japan
  • ザイタク デ セイカツ スル カツドウテキ ナ コウレイシャ ノ ナイフク ニ カンスル ジッタイ チョウサ

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抄録

自宅で生活している活動的な65歳以上の高齢者230名を対象に、内服の実態について調査した。175名の回答が得られ、次のことが明らかとなった。本調査の対象者は、ゲートボール活動や趣味を楽しんでいる比較的活動的な高齢者であったにもかかわらず、85.1%が薬物療法を受けていた。また、内服している高齢者の中で、飲み忘れたことがある人は52.0%であった。そのため、活動が少ない高齢者においては、さらに多くの飲み忘れ経験者がいると推察され、周囲のサポートの必要性が示唆された。医師の指示ではなく、内服薬を意識的に飲まなかった高齢者は15.5%で、「内服する必要がない」と自己判断し、自身で内服をコントロールしていた。意識的に内服しなかった薬剤は降圧薬が最も多かったことから、高血圧により、心疾患や脳疾患等の重大な疾患につながる危険性が推察された。薬を飲み間違った高齢者は7.6%で、飲み間違った理由に、似たような形や色、似たような大きさがあげられた。

収録刊行物

  • 看護と口腔医療

    看護と口腔医療 3 (1), 65-75, 2020-02

    福岡看護大学看護学部 紀要委員会

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