就学前にはじめて発達相談を受けた子ども57名のWPPSI-IIIの特徴 : 発達障害評価尺度及びワーキングメモリー検査のアセスメントバッテリーの適用

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書誌事項

タイトル別名
  • WPPSI-III profiles of 57 preschool children who took developmental consultation for the first time : application of assessment battery of developmental disability scales and working memory tests
  • シュウガク マエ ニ ハジメテ ハッタツ ソウダン オ ウケタ コドモ 57メイ ノ WPPSI-Ⅲ ノ トクチョウ : ハッタツ ショウガイ ヒョウカ シャクド オヨビ ワーキングメモリー ケンサ ノ アセスメントバッテリー ノ テキヨウ

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説明

本研究では相談機関に初めて来談した就学前幼児57名に対して，WPPSI-III，WISC-IVワーキングメモリー下位検査，自閉症スペクトラム障害（ASD）及び注意欠如多動性障害（ADHD）に関する保護者評定検査を実施した。保護者評定検査により群分けしたASDリスク群（N＝16），ADHDリスク群（N＝11），重複群（N＝10），other conditions群（N＝20）の認知プロフィールを報告した。全検査IQはASDリスク群及びADHDリスク群では平均域であったが，重複群及びother conditions群では低かった。また，それぞれの群で先行研究と類似する特徴的な指標プロフィールを示した。ADHDリスク群ではWISC-IVワーキングメモリー下位検査をバッテリーさせることでその特徴を描き出すことができ，また，WPPSI-III処理速度とASD特性が関連することを明らかにした。本研究ではWPPSI-IIIを臨床活用する際の臨床群ごとの認知プロフィールを提供するとともに，ワーキングメモリー検査と発達障害の困難に関する保護者評定をバッテリーさせることの臨床的有用性を確認した。

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