動物園の「ふれあい活動」における係員の発話の特徴 : モルモット,ヘビ,ネコを介在させた活動での比較

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  • ドウブツエン ノ 「 フレアイ カツドウ 」 ニ オケル カカリイン ノ ハツワ ノ トクチョウ : モルモット,ヘビ,ネコ オ カイザイ サセタ カツドウ デ ノ ヒカク
  • Characteristics of keepers' speech in "interaction activities" at zoos : Comparison in activities involving guinea pigs, snakes, and cats

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日本の動物園におけるふれあい活動は多くの動物園で行われており,モルモットやヤギなどを介在させて展開しているが,そのような場で,ふれあいの担当者が具体的にどのような発話を行っているについて,担当者の発話を録音し,動物の種類や場の状況の違いと関連させてその発話の特徴を分析したので報告する.場所は足立区生物園と上野動物園で,介在させた動物の種類はモルモット,ヘビ,ネコの三種類であった.その結果,モルモットでは参加者がどのように触れるとよいかの説明および励ましの発話が多かった.ヘビでは生物学的用語がしばしば用いられ,ヘビに対するイメージを変えるような発話がみられた.ネコは,行動の予測や守るべきルールの説明をネコの立場から発話しているという特徴がみられた.世界の動物園では先頃保全教育の実践を,動物福祉を実現しつつ行うべきという指針が提案されたが,日本の動物園で展開するこれらのふれあい活動を保全教育に位置づける上での課題を考察した.

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